紺碧と蒼天
突然の葉山から鎌倉のデート。
女子と鎌倉っていつ以来だろうか。。
正面から誘って突然決まった葉山から鎌倉をめぐるデート。一日中いろんな話をしながら過ごせた。話す時間も聞く時間も、一緒に歩く時間もバスに乗る時間も、彼女とのその距離がとても心地いい。手を伸ばせばすぐ側にいるというこの心地いい距離感を、ボクはもう何年も失っていた。
そして彼女は、誰にも話せなかったボクの話を真剣に聞いてくれた。こんな話を聞いてくれた後でも、彼女との心地いい距離が変わることはなかった。
そしてボクは大切なことに気がついた。
そうか、ボクはこの話をキミにしたかったんだ。
心が、叫んでいた。