愛は与えて、想いは募らせて。

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「はじめさんに逢いたいです」

「ずっと言わずにいたことだけど、さくらさん、僕と逢ってください」

 昨夜交わした、でも果たされるかはまだわからない約束。

 

 お互い「好き」という想いを募らせて、年末に逢う約束を交わした。ただ、逢いたいと言い出した彼女は、本当は逢うことをまだ迷っている。迷っている理由はいくつかあるけど、1番迷わせていることは、二人はもう、逢ったら「後戻り」はできないとわかっているということ。そしてそれが迷いになるのは、離婚した元旦那が「やり直したい」みたいなことを言い出したということ。

  愛は与えられることで、自らも与えることが出来る。ボクは無条件に彼女を愛して、その上で叶わなくても後悔はしないと何度も伝えている。だから彼女に言った。

 

 「それ、今迷うだけ迷って、悩むだけ悩んだほうがいい。今しか悩めないし、考えを尽くさなければ後で必ず後悔する。ボクはさくらさんが本当に心が満たされて、そして逢いたいと思える日まで、ここで待っていますから。」と。

 

 やっぱやめとくとは言われていないから、今のところ果たされる約束なんだろうけど、果たされなくても今は構わない。愛を与えて彼女の心が満たされて、そして逢いたい想いをいっぱい募らせて逢うことが果たされたら、その瞬間に人生が終わっても、きっと後悔はしないだろう。

 

ボクはその瞬間が訪れることを、望んでいるから。

彼女が「詩人の恋人」だったとしても、後悔はしない。

あげるよ、こんな僕の命でよかったら。

 

キミに、あげるよ。